第08回:『ヒューマン・ネットワーク』 - ブックカタリスト
第08回:『ヒューマン・ネットワーク』 - ブックカタリスト
倉下忠憲@rashita2
今回は『ヒューマン・ネットワーク』について。
副題:人づきあいの経済学
原題:『The Human Network: How Your Social Position Determines Your Power, Beliefs, and Behaviors』
著者:マシュー・O・ジャクソン
スタンフォード大学教授、サンタフェ大学客員教授。プリンストン大学で学士号、スタンフォード大学で博士号を取得。主な関心はゲーム理論、ミクロ経済学、社会・経済に関するネットワークの科学など。2015年ケネス・アローやリチャード・セイラーも受賞した、ライク・ラズロ・カレッジが与える2015年度ジョン・フォン・ノイマン賞を受賞。
ーーーー
メモ
ネットワークや人付き合いの性質、情報の伝わりやすさ、システムの安全性、分断が発生する理由など
繋がりを多く持つ人が、ノードとして影響力が強い
1ステップだけ浸透させたいとき、単純にフォロワーが多いほうがよく広まる
2ステップ以上浸透させたいとき、フォロワーの中に影響力が大きい人がいるほうが、よく広まる
次数求心性
facebookなど、人間関係の変化で、誰と誰が結婚しているか、とかがわかる
ハブに接続する形でネットワークが広がっていく
ネットワークは外部性をもつ
互いに影響を及ぼすこと
金融のリスクとウイルスのリスク
金融は、ネットワークが広いほうがリスクが下がる
連鎖倒産を避ける
分散したい方がいいが、馴染みの企業と取引するほうが楽 ウイルスに感染しないためには、ネットワークが狭いほうが良い
外国人街など、自然に発生する
貧困層の救済措置はあるが、その情報が伝わっていない
貧困層と富裕層
貧困層の中の情報、学歴が低い
富裕層の中の情報、学歴が高い
シャカイゼン、社会の変革には、ネットワーク構造を変化させる必要があるが、困難である 選択の自由を人間から奪う、ぐらいのことをしないと変わらない
ーーーー
繋がれる世界は限られている